オペラの服装
スカラ座の観客向け案内規則(2026年8月に確認)は明確で、ショートパンツやタンクトップ姿の来場者は客席への入場を認められず、その場合もチケットの払い戻しは行われないと定めている。これが、通常公演について当方の記録が確認した唯一の書面による服装規定である。
パリ・オペラ座では、来場規則で確認された規則は服装ではなく時間厳守に関するものである。客席の扉は公演が始まると同時に閉ざされ、遅れて到着した客は、演目の進行が許す場合に限り幕間にしか着席できず、その際もチケットの交換や払い戻しは行われない。したがって、早めに到着することも身だしなみの一部と言える。オペラハウスで催される舞踏会の夜になると、規則の水準は変わる。ウィーン・オペラ座舞踏会では、規則により紳士には白いシャツ、白い蝶ネクタイ、黒いエナメル靴を合わせた黒いフラック(燕尾服)、淑女には床まで届くロングボールガウンが義務づけられる。通常の公演の夜であれば、きちんとしたタウンウェアを基準とし、スカラ座が定める最低限を超える公式な義務は確認されていない。